
冬は乾燥するし、寒くて冷え性の私としては特に辛い季節だ。寒いのは決して得意ではない。でも、冬という季節が嫌いなわけではなく、むしろ好きだ。
たぶん、寒い外から暖かい家に帰ってほっとできるときや、布団にくるまってぬくぬくしている時が好きなんだと思う。雪が降っているのを窓辺でじっと見ているのも好きだ。つまり、暖かい場所から冬を楽しむのが好きなだけなんだと思う。
冬といえば、仲の良い人たちとわいわい言いながら温かい鍋を囲む時間にも、この上ない幸せを感じる。好きな食材を持ち寄って、あれこれ言いながら鍋をつつく。冬なら、タラやブリは欠かせない。もちろん、白菜、ネギ、ニラ、もやし、ニンジン。鶏のつくねなんかも良い。たまにはちょっと贅沢してカニも入れたい。一緒に飲むお酒はもちろんビールである。ここは『とりあえず』ではなく『もちろん』だ。
冬だと、そして鍋だと日本酒も良いが、冬に飲むビールは夏に飲むのとはまた違った美味しさがある。喉ごしや、さっぱりさを求めがちな夏とは違い、冬はゆっくり、まったりとビールを味わって飲むのがぴったりの季節だと思う。ホップの苦みが効いたIPAや、モルトのロースト感が特徴のポーターなんて良さそうだ。旬の食材を楽しみながら美味しいビールで、仲間との会話もいっそう楽しくなる。
食材のだしがたっぷり出た鍋のラストは、もちろんご飯。卵で閉じて、たっぷりだしがしみこんだご飯は言うこと無しの美味しさだ。欲を言えば、鍋の後にはちょっとした甘いデザートがあると嬉しい。どんなにお腹がいっぱいでも、甘いものは別腹。不思議と食べられる。いや。デザートがなくても、ちょっとアルコール度数が高めのビール、バーレイワインなんかがあれば、それがもう十分デザートになる。その甘みと、少しの苦み、アルコールの高さを感じながら味わえば、さっきとは違ったビールの世界に飛んでいける。
外はどんなに寒くても、気心知れた仲間と、美味しい食事、そして美味しいビールがあれば、頭のてっぺんから足の先までホッコリ温まり、極上の幸せを感じられること間違いない!
by Masaki Megumi
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